マキャヴェリ
著者
書誌事項
マキャヴェリ
みすず書房, 1998.10
- : 新装版
- タイトル別名
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Machiavel
- タイトル読み
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マキャヴェリ
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内容説明・目次
内容説明
1469年、「素晴らしい人物」と後に呼ばれるロレンツォが、メディチ家の権力の座を継いだ年、その5月3日に、アルノー河の対岸のサンタフェリチタ区の小さな家でニッコロ・マキャヴェリは生まれた。「家柄は、かつては貴族であった。モンテスペルトリの領地を所有していたか、それともこの名の領主と縁つづきであった。グェルフィ党に熱烈な党員を送ったことから、追放の栄誉と不幸を背負いこむことになった。それは十三世紀末のことである。マキャヴェリ一門は、十三年間外国にとどまっただけで、許されて帰国した。その時以後、彼らはフィレンツェの行政府で謙虚に誠実に勤勉に下級官吏の職責を勤めてきた。トスカナのすぐれた家柄の出で、彼らは洗練された才智と、鋭敏な頭脳と、透徹した観察眼を持っていた。おそらく、人間にそれほど期待はかけていなかった。彼らはあまりにも多くのことを見てきたから!彼らは心からフィレンツェを愛し、市会の信頼によって得た様々な役職において、献身的に無私無欲に、都に仕えていた。」このつつましく善良な人々の間でなんの束縛もなく育ったマキャヴェリは、手あたりしだいに本を読んだ。古代、近代、ラテン語、ギリシャ語、そして歴史も、詩も、また街を歩き、お祭や悲しみや行列や処刑を見た。そして多くの群衆を見た。ブリヨンの筆は、後年のマキャヴェリの外交官としての精緻な頭脳と手腕、『君主論』に結実する独自な政治思想の発展、また失意のときの喜劇作家の一面を、多彩な人物との交流のなかに鮮かに把握している。
目次
- 金権階級
- 分裂したイタリア
- 武器なき予言者
- 古代の美風
- 祖国に仕えて
- 女国主
- フランス人
- マキャヴェリと君主の邂逅
- 軍人法王
- 戦術家マキャヴェリ〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より