実語教童子教 : 研究と影印
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実語教童子教 : 研究と影印
三省堂, 1999.2
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ジツゴキョウ ドウジキョウ : ケンキュウ ト エイイン
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Description and Table of Contents
Description
『下学集』(文安元年(1444)成立)の序文に、童蒙学習書の筆頭に挙げられていることによっても明らかなように、実語教と童子教は、往来物、すなわち中近世を通じて広く長く行われた初等教科書の、なかんずくいわゆる教訓科往来の代表的な古典の一つである。共に、弘法大師の作という古伝があり、室町期からは二教併せて学ぶ風も生じて幕末明初に及んだ。殊に近世初期、出版の業興ってからは、実に五百種を超える版本の現存が認められる程であるから、その盛行ぶりと諸方面への投影は吾人の想像を遙かに上回るものと思われる。稿者は、山田忠雄先生のお導きによっていささか斯学の研鑽を志し、何程かの資料の蒐集に従い、僅かばかりの論考を物して来た。旧稿は今更ながらの感慨ではあるけれども、実語教の図書寮本類聚名義抄(康和四年(1103)までに成立)所載記事のことなど未だに一般化されていない向きもあるようなので、敢えて一書にまとめることとした。もとより本書の主目的は、影印による基本資料の提供にある。
Table of Contents
- 本文(実語教;童子教)
- 研究(わが国における実語教の盛行と終焉;実語教童子教の古本について;実語教童子教の語彙)
- 影印(永和三年写 童子教(石井積翠軒文庫旧蔵本);明応六年写 実語教童子教(東洋文庫蔵本);慶長頃写 童子教注(兜木正亨氏旧蔵本);寛永初年刊 実語教童子教(拙蔵本);寛永八年刊 実語教童子教(若杉哲男氏蔵本);明治六年刊 英語傍訓実語教(拙蔵本))
- 後記
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