天智天皇 : 律令国家建設者の虚実
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天智天皇 : 律令国家建設者の虚実
(PHP新書, 068)
PHP研究所, 1999.2
- タイトル読み
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テンジ テンノウ : リツリョウ コッカ ケンセツシャ ノ キョジツ
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内容説明・目次
内容説明
641年、初めて歴史に登場したのは父舒明天皇の葬礼。時に十六歳の青年は四年後、蘇我入鹿暗殺の機会を狙う刺客として飛鳥板蓋宮にいた。歴史の表舞台に颯爽と登場した中大兄皇子こと天智天皇。しかし、律令国家建設のパイオニアたる理想の天皇としての「中大兄」像とは、『日本書紀』において創り上げられたものだった。本書は、丹念な『日本書紀』の再検証から「中大兄」像創造の過程を明らかにし、大化改新、白村江の英雄—「軍事王」としての天智の実像を描く問題作である。
目次
- 序章 二人の皇太子—厩戸と中大兄
- 第1章 年十六にして誄す—誕生と少年期
- 第2章 韓人、鞍作を斬る—乙巳の変の謀議
- 第3章 改新之詔を宣ふ—古代日本行革の実像(1)
- 第4章 天に双つの日無し—古代日本行革の実像(2)
- 第5章 生々世々、君王を怨みじ—千三百五十年前の冤罪
- 第6章 水表の軍政—百済救援戦争
- 第7章 都を近江に—即位への試練
- 第8章 鼎鳴る—内乱の予兆
- 終章 近江大津宮天皇の誕生—不改常典と近江令と
「BOOKデータベース」 より