歌人古泉千樫
著者
書誌事項
歌人古泉千樫
短歌新聞社, 1999.4
- タイトル読み
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カジン コイズミ チカシ
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注記
千樫略年譜: p404-412
参考文献: p412-413
内容説明・目次
内容説明
この本は、千樫の生い立ちから死後までに至る400余ページにわたる大著である。先にも触れたが、千樫の生活の中より生まれる精神的悲傷を語り、人間像を浮き彫りにしつつ、秀歌の背景に鋭いスポットをあてている。これは歌人の透徹した目に加えて、学者の論理的な眼の検証であると言える。殊に、生活から生み出された千樫短歌の到達点ともいえる「稗の穂」一連の歌に対する優れた考察には、千樫の感性や、歌人としての資質の高さが如実に立証されており、写生短歌の本質を知ることができる。いま一度目を留めたい。
目次
- はじめに
- 生い立ちと郷土
- 師左千夫と出郷
- 島木赤彦に出会う
- 結婚と『アララギ』
- 富士登山、左千夫の死
- 千樫歌風の形成
- 作歌の悩みと試み
- 門人松倉米吉と死
- 茂吉の外遊と惑いの日々〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より