創造された古典 : カノン形成・国民国家・日本文学
著者
書誌事項
創造された古典 : カノン形成・国民国家・日本文学
新曜社, 1999.4
- タイトル別名
-
創造された古典 : カノン形成国民国家日本文学
- タイトル読み
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ソウゾウサレタ コテン : カノン ケイセイ コクミン コッカ ニホン ブンガク
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収録内容
- 総説 創造された古典 : カノン形成のパラダイムと批評的展望 / ハルオ・シラネ [執筆] ; 衣笠正晃訳
- 国民歌集としての『万葉集』 / 品田悦一 [執筆]
- ジャンル・ジェンダー・文学史記述 : 「女流日記文学」の構築を中心に / 鈴木登美 [執筆]
- 国民的叙事詩の発見 : 近代の古典としての『平家物語』 / デイヴィッド・バイアロック [執筆] ; 岩谷幹子訳
- 「日本神話」の来歴 : 「古典」としての『古事記』『日本書紀』の歴史と現在 / 神野志隆光 [執筆]
- 漢学 : その書記・生成・権威 / 黒住真 [執筆]
- 滅亡の言説空間 : 民族・国家・口承性 / 村井紀 [執筆]
- 美術館としての歴史 : 岡倉天心とフェノロサ / 柄谷行人 [執筆]
- 「みやび」とジェンダー : 近代における『伊勢物語』 / ジョシュア・モストウ [執筆] ; 岡野佐和訳
- 俳聖芭蕉像の誕生とその推移 / 堀切実 [執筆]
- カリキュラムの歴史的変遷と競合するカノン / ハルオ・シラネ [執筆] ; 衣笠正晃訳
内容説明・目次
内容説明
『古事記』『万葉集』『源氏物語』などが日本の古典になったのは、明治以降たかだか百年余りのことにすぎない。近代国家と国民の創成という政治的必要に迫られて歴史的に形成されたのである。古典がすぐれて政治的な言説闘争の産物であることを多面的かつ根底的に解き明かしたスリリングな論集。
目次
- 第1部 近代国民国家と文学ジャンルの構築(国民歌集としての『万葉集』;ジャンル・ジェンダー・文学史記述—「女流日記文学」の構築を中心に ほか)
- 第2部 文学・口承・起源の物語(「日本神話」の来歴—「古典」としての『古事記』『日本書紀』の歴史と現在;漢学—その書記・生成・権威 ほか)
- 第3部 美学・ナショナリズム・伝統の構築(美術館としての歴史—岡倉天心とフェノロサ;「みやび」とジェンダー—近代における『伊勢物語』 ほか)
- 第4部 教育制度とカノン(カリキュラムの歴史的変遷と競合するカノン)
「BOOKデータベース」 より