平将門
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平将門
彌生書房, 1996.9-1996.11
- 上巻
- 中巻
- 下巻
- タイトル別名
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平将門
平将門
- タイトル読み
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タイラ ノ マサカド
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注記
新装復刊
内容説明・目次
- 巻冊次
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上巻 ISBN 9784841507164
内容説明
筑波の山から程近い豊田の里—平小次郎将門の生地である。筑波明神の祭礼の夜契った女(小督)に対する愛情が将門の胸を離れない。将門の父平良将急死の後、一門の同族は所領の横領を企てている。小督の父源護に申し込んだ縁談も、しかるべき官位なきゆえと断られ、伯父等の甘言に乗せられた将門は、官途につくべく従兄貞盛と共に京に向かう。京で、将門が辿る運命は苛酷、無慈悲なものであった。貴子姫との恋も貞盛に奪われ、官位への道も開けない。寂寞と望郷の思いが将門の胸にみちる。空しく坂東へ帰った将門を待つものは伯父達の陥穽である。伯父良兼の妻詮子に図られて、源家へ赴く途上、将門は敵の大軍に挾撃される。将門は、奪然、寡兵をもって敵陣に殺到する。戦機とみに熟し、豪快壮烈な血戦は関東の野に拡がってゆく。
- 巻冊次
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中巻 ISBN 9784841507188
内容説明
最初の合戦で将門は大勝を得た。すなわち源家の三兄弟を討ち取り、伯父国香をたおした。京にいて、この消息に接した貞盛は暗い心で坂東へ帰国する。将門と貞盛は怨みを越えていったんは和解する。承平六年七月、下野境での合戦は三たび将門勢の大勝に終わり、平氏一門の連合軍は潰走する。その後、朝廷の裁きを受けるために将門は上洛する。京で、悲境に落ちた貴子姫にも逢う。朝廷の裁きは赦免となり将門は坂東へ帰る。火雷天神の分霊を捧げ、貴子姫を伴って…。四たび、五たび、関東の曠野に戦いが始まる。病を得た将門は二度の戦いに敗れ、妻妾は敵の虜となるが、承平七年九月の復讐戦に完勝し、雪辱をとげる。貞盛は京へ上ろうとする。田原藤太の注進でこのことを知った将門は、信州千曲川まで貞盛を追う。九死に一生を得た貞盛は千曲の急流をわたって敗走する。
- 巻冊次
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下巻 ISBN 9784841507218
内容説明
京都朝廷では貞盛を将門追討使に任命し、その叔父藤原惟幾を常陸介に任じて東下させた。再び田原藤太の注進により奥州白河の関まで貞盛を追った将門は、またしてもこれを取り逃す。興世王、藤原玄明、三宅清忠等は期するところあって、時の動きを観望している。玄明はことさらに坂東一二郡の不動倉を襲った後、将門の許へ逃げこむ。義理を重んずる将門は玄明を庇護し、藤原惟幾、その子為憲と戦ってこれをくだす。将門の勢威は関八州にあまねくおよび、民草皆これになびく。八幡大菩薩の神託下るや、ついに帝位に上り「新皇」となる。一方、田原藤太の向背は明かでない。ついに藤太は貞盛・為憲に与し、将門に抗して兵を挙げる。天慶三年二月十四日、北山を戦場として激烈な戦闘が展開される。天運将門に利せず、藤太の放った鏑矢が将門の額を射抜いた。
「BOOKデータベース」 より