二重言語国家・日本
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書誌事項
二重言語国家・日本
(NHKブックス, 859)
日本放送出版協会, 1999.5
- タイトル読み
-
ニジュウ ゲンゴ コッカ ニホン
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内容説明・目次
内容説明
日本語は、語彙的に中国の漢語と孤島の和語に分裂し、構造的には漢語の詞を和語のテニヲハが支える二重言語である。また、音楽を発達させた西洋の声中心言語に対し、日本語は、漢字という表意「文字を聞く」書字=文字中心言語。この文字中心言語から盆栽など線の文化が、二重言語からは、日本人のもたれ合いの精神構造などが再生産されてくる—肉筆の現場で思索する鬼才が、思想の核ぬき漢語依存という日本語の特質と構造から日本文化の特異性を鮮やかに解明し、日本人であることの異和、その根元に迫って展望を探る力作。
目次
- 第1章 日本語は特異か(日本語は特異ではない;日本語は特異である)
- 第2章 日本語は書字中心言語である(書字中心言語とは何か;書字中心言語はいかに生れたか;書字中心言語の文化の特質)
- 第3章 日本語は二重言語である(二重複線言語とは何か;二重複線言語形成史;二重複線言語の文化;二重複線言語の美学)
- 第4章 書字中心・二重言語の現在と未来(二重複線言語の近代・現代;二重複線言語の現在)
「BOOKデータベース」 より