墨色の味わい : 墨芸の幻想
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墨色の味わい : 墨芸の幻想
日本図書刊行会 , 近代文芸社(発売), 1998.11
- タイトル読み
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ボクショク ノ アジワイ : ボクゲイ ノ ゲンソウ
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内容説明・目次
内容説明
緑の葉や美しく冴える花の自然の色相は、生きている葉緑素や色素からの反射光が、網膜を刺激して表す自然の色相にほかならない。もし墨の粒子が葉緑素や花の色素と同じように、紙や布の組織に均一に分布すれば、白・黒・灰色の織り出す様々な霜降りの表す天然色が、墨色となって認識されるに相違ない。このようにして形成される、墨の粒子が立体的に配位した均衡ある定着は、五彩に輝く真色を示すものである。これが著者の幻想する粒子の活性化・生き墨論である。本書は、この構想に基づいた幻想を述べ、御支援を戴いた作家・先輩の方々の通信・作品などを披露・追憶したものである。
目次
- 理想的な墨汁
- ノルマルな墨汁
- 千変万化の煤
- 墨汁と水の共演
- 膠の力と墨汁の延び
- 黒度の変わり方
- 線の輪郭と滲みの均衡
- 遅筆と速筆
- 眼立つ筆跡
- 紙に定着している墨の粒子〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より