もりのこどもたち
著者
書誌事項
もりのこどもたち
ひさかたチャイルド, 1998.10
- タイトル読み
-
モリ ノ コドモ タチ
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内容説明・目次
内容説明
ブラジルとベネズエラが国境を接する広大な熱帯雨林にヤノマミ族は住んでいます。ジャングルには幾つもの川が流れ、大河アマゾンに注ぎます。ブラジル北部ロライマ州の州都からセスナ機で二時間、海のようなジャングルを飛行すると、デミニ村が見えてきます。村には20家族、105人が一つの大きな家に住んでいます。家族ごとに場所が定まり、食事も別ですが、壁などの区切りはなく、狩りで大きな獲物があると近所にも配り、いっしょに家も作る共同生活です。ミロ(7歳)はデミニ村の男の子です。森や家の中は涼しくて快適。木々や屋根が陽光を遮ってくれるからです。寝床はお母さんが編んだハンモック。夜は寒くなるので、火をたきます。狩りは男の仕事。男の子は小さい時から、狩りの練習を積みます。森でたくさんの生命の存在を知り、共同生活では協調して生きることを覚え、年長者から「生きる知恵」を学びます。朝から、私のハンモックをゆらして「ナガクラ、いっしょに遊ぼうよ」とやってくる子どもたち。一人が私と手を繋げば、片方の手にも子どもたちの小さくて暖かい手が伸びてきます。そばを離れず、炊事の時には、水運びを手伝い、火を起こしてくれます。「日本にいっしょに行こうか」と言うと「いやっ!ここがいい」という返事。生まれた村が一番好きなのです。ヤノマミの子どもたちは今日も大地を飛び跳ねています。幼児〜小学校低学年向き。
「BOOKデータベース」 より