北条五代記
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北条五代記
(日本合戦騒動叢書, 13)
勉誠出版, 1999.5
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ホウジョウ ゴダイキ
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参考文献: p278-279
Description and Table of Contents
Description
軍記という作品が、戦場記とか合戦記とかあるいは武功譚とか呼ばれたように、戦いの記述・表現であってみれば、時には酷たらしい人殺の場面を描き出さなければならない。古今東西、それを全く省いて軍記は成り立たない。直接的にしろ間接的にしろ、露骨、あるいは婉曲な言い回しにしろ、事の本質は同じことである。ただ、差異が生じるのは、敵の首を取る行為を戦場における功利的な獲物の獲得行為として記録しつつ、そこに人間の欲望の持つ危険性を語るときである。本書『北条五代記』は戦国軍記としては外周的な位置を与えられるに過ぎないが、それでもこの問題を決して避けてはいなかった。本書の作術世界では、戦場という“場”における、武士にとっての“一身の用心”を例を挙げて語ろうとする。
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