鬼平料理番日記
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鬼平料理番日記
(小学館文庫)
小学館, 1998.11
- タイトル読み
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オニヘイ リョウリバン ニッキ
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内容説明・目次
内容説明
テレビドラマに於ける「食」は、ほとんど形だけのものという通例を打ち破ったのが『鬼平犯科帳』の大きな魅力のひとつだ。原作者池波正太郎氏のこだわりもあって、料理が重要な狂言廻しとなることが少なくない。わずか数分の出番「消え物」に工夫を注ぐ、それが料理番。今風に言えばスタイリストだ。現代劇と異なり歴史への造詣の深さと卓抜した想像力を必要とする。阿部孤柳氏は約八年間『鬼平犯科帳』の料理番を勤めた。シナリオには「鬼平田楽に舌鼓」とだけ、そこから関東串一本、関西串二本という絵献立を導き出す作業だ。考古学に於ける発掘作業にも通ずるスリリングな考察で、「鬼平江戸の食」に迫る料理番日記。
目次
- 第1章 おなじみ名物料理(軍鶏の臓物鍋;菜飯と田楽 ほか)
- 第2章 長谷川平蔵の食卓(鬼平の活躍した天明期の食事情;江戸の料理屋 ほか)
- 第3章 鬼平の江戸・旬の味(春(鮎並の煮つけ;白魚と豆腐の小鍋立て ほか);夏(鮎飯・鮎膾;生鰹節の煮つけ ほか);秋(沙魚の煮つけ;芋酒・芋膾 ほか);冬(餡かけ豆腐とけんちん汁;汁ものいろいろ(兎汁・のっぺい汁・蜆汁・鴨脂と千住葱の吸物・狸汁) ほか);鬼平流「料理人泣かせ」の料理(鯨骨の吸物・穂紫蘇の吸物・一本饂飩))
- 第4章 「消え物」をめぐって
「BOOKデータベース」 より