鴎外のオカルト、漱石の科学
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書誌事項
鴎外のオカルト、漱石の科学
新潮社, 1999.9
- タイトル読み
-
オウガイ ノ オカルト ソウセキ ノ カガク
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注記
主要参考文献: p227-231
内容説明・目次
内容説明
西洋があみ出したサイエンスがひとり歩きを始めた十九世紀末。「進化論」が有色人種への偏見を正当化し、「進歩」と「覇権主義」が表裏一体だった時代のヨーロッパを、森林太郎と夏目金之助は身をもって体験した。鴎外の疑似科学=オカルトとの関わり、漱石の自然科学への強い関心は、日本が自分を取り戻し、「和製リアリズム」を獲得するための、したたかなプロセスだった…。
目次
- 第1章 漱石、科学、進歩(やむをえぬ近代の痛ましい科学;「科学」の発見、「事実」の発見;科学的言説との闘争)
- 第2章 鴎外、オカルト、秩序(鴎外の影法師;隠蔽のための叡智;欲望の連鎖の先)
- 第3章 リアルをめぐる闘争(史伝の目指すもの;写生は「リアル」を写し得るか;何がリアルなものを生み出すのか)
「BOOKデータベース」 より