電子時代の著作権
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電子時代の著作権
(図書館・情報メディア双書, 5)
勉誠出版, 1999.10
- タイトル読み
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デンシ ジダイ ノ チョサクケン
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注記
参考文献: p191-194
内容説明・目次
内容説明
見方によれば、“著作権”という名の妖怪が、21世紀、マルチメディアの時代を闊歩しようとしている、と言えなくもなさそうな状況にある。この妖怪は、無体財産権のひとつで、実体のない透明ないしは半透明の存在で、普通の市民の立場よりすれば、技術進歩がもたらすはずの生活上の便益を阻害しかねないような部分をもち、奇形の度をますます深めつつあるかのような印象もないではない。人間の作りだした制度は、文化や学術の発展に大いに貢献した特定の一部の人たちの利益を一定程度、一定期間保障しつつも、そこそこのところで市民社会総体の便益を増進するべきものでなくてはならない、と考える。社会的弱者の生存に留意しつつ、市民社会総体の利益を法的に保障するものが、近代的憲法秩序である。妖怪をコントロールする著作権法もまた憲法を頂点にあおぐひとつの法律にすぎない。本書は、そのような気持ちから、著作権に関心をもつ学生や市民の方々を念頭において、筆者なりの“偏見”をもって執筆したものである。
目次
- 著作権の意義と定義
- 著作権の歴史
- 著作権制度の国際的枠組み
- 著作権の法律構成
- 著作隣接権
- 電子メディア関連の著作物
- “公共財”としての情報
- 著作物に対する公共的“権利”
- 図書館の特権
- 著作権をめぐる神話と現実〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より