自然の体系
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書誌事項
自然の体系
法政大学出版局, 1999.10-2001.11
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- タイトル別名
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Système de la natura ou des lois du monde physique et du monde moral
- タイトル読み
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シゼン ノ タイケイ
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注記
原著 (1770) の全訳
内容説明・目次
- 巻冊次
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1 ISBN 9784588150333
内容説明
「人間が不幸なのは自然を誤解していたからにすぎない」と説き起こす本書は、人間精神を冒す偏見・迷信・幻影をいかに克服すべきかについて諄々と述べる。すなわち、知的能力は感覚に由来すること、死と来世への恐怖心を払拭すべきこと、徳が幸福の源泉であること、自然に基づく観念こそが人間の諸悪の療薬であること、等々。18世紀フランス啓蒙思想の雄、ドルバックは、人類の迷蒙の二大源泉たる無知と恐怖を取り除き、同胞の幸福に貢献すべく、自然という大いなる全体の起源と運動を探求し、理性的人間のありようを大胆に追究した。
目次
- 自然
- 運動とその起源
- 物質、その異なる配分と様々な運動、あるいは自然の歩み
- 自然のあらゆる存在に共通の運動法則、引力と析力、惰力、必然性
- 秩序と無秩序、知性、偶然
- 人間、物理的人間と精神的人間の区別、その起源
- 魂と精神性の体系
- 知的能力、あらゆる知的能力は感覚機能に由来する
- 知的能力の多様性、それらは道徳的性質と同様に物理的原因に依存する。社会性、道徳、政治の自然的原理
- 私たちの魂はそれ自体から観念を引き出さない、本有観念は存在しない〔ほか〕
- 巻冊次
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2 ISBN 9784588150340
内容説明
人間たちの無知・恐怖・権威などが“神”を生み出したのだ。人類に破滅をもたらすあらゆる軽信・迷信・狂信の言説を排し、万物の主権者=自然の声に耳傾ける。理性と真理にのみ信をおく、宗教批判、自然主義の古典。
目次
- 神についての私たちの観念の起源
- 神話と神学について
- 神学の混乱し矛盾した諸観念
- クラークによる神の存在証明の検討
- デカルト、マールブランシュ、ニュートンらによる神の存在証明の検討
- 汎神論、あるいは神の自然的観念について
- 有神論、理神論、楽天主義の体系、目的因について
- 神の諸観念、またはそれらの観念の道徳、政治、学問、国民および個人の幸福への影響が人間にもたらす利点についての検討
- 神学的諸観念は道徳の基礎たりえない。神学的道徳と自然的道徳との対比。神学は人間精神の進歩を妨げる
- 神について与えられた観念から、人間は何も結論できぬこと。神にたいする人間の行動の自己矛盾と無用性について
- 本書中に含まれている諸見解の弁護。不信仰。無神論者は存在するか
- 無神論は道徳と両立可能か
- 無神論に行きつく動機。この体系は危険たりうるだろうか、庶民がこれを信奉しうるだろうか
- 自然の法典の要約
「BOOKデータベース」 より