アジアの水辺空間 : くらし・集落・住居・文化
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書誌事項
アジアの水辺空間 : くらし・集落・住居・文化
鹿島出版会, 1999.11
- タイトル読み
-
アジア ノ ミズベ クウカン : クラシ シュウラク ジュウキョ ブンカ
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内容説明・目次
内容説明
本書を書くきっかけとなったのは、著者らが国内と海外の特に東南アジアの海や川、湖沼などの水辺を訪れて、そこで営まれている生活の豊かさに共通点があることを見たからである。その共通点はなにも現在の画一化した文明の共通点ではなくて、いま書き留めておかないと消え去ってしまいそうな、それも水辺の集落のくらし、住居、文化に焦点を当てたものである。特に目に映る形態面・実態面からの水辺文化の共通性や、地域によっての違い、象徴的な意味などを見ていこうとしたものである。従って、集落の立地や形態、そこでのくらし方、住居の形、種々の文化的要素については、一応、その形態の歴史的な推移を、水の上から出発して、水際に移動し、陸に上がり、さらに内陸まで到達したという仮説にもとづいて、その流れを見ようとした。
目次
- 第1章 水辺に住む人びとのくらし・集落・住居・文化(水辺の文化;船住まい;水上居住;陸上居住;住み分け)
- 第2章 アジアの水辺のくらしと住居(珊瑚環礁につくられた移民集落/ミクロネシア;マングローブの迷路に生きる水際集落/パプアニューギニア;カジャ・クロッドの間で変容する水辺集落/インドネシア;メコン・デルタにつくられた草家の水辺集落/ベトナム;クローンに形成された水網集落/タイ;バランガイがつくる辺境の水辺集落/フィリピン;ジャングルがつくる浮かぶ水上集落/香港)
- 第3章 日本の水辺のくらしと住居(漁期とともに出現する集落/舳倉島;舟小屋がつくる水際集落/伊根;家船がつくる水上集落/豊島)
- 第4章 水辺のくらしと文化が示唆するもの
「BOOKデータベース」 より