多文化主義で読む英米文学 : あたらしいイズムによる文学の理解

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多文化主義で読む英米文学 : あたらしいイズムによる文学の理解

木下卓, 笹田直人, 外岡尚美編著

(Minerva英米文学ライブラリー, 6)

ミネルヴァ書房, 1999.11

Title Transcription

タブンカ シュギ デ ヨム エイベイ ブンガク : アタラシイ イズム ニヨル ブンガク ノ リカイ

Note

引用文献・参考文献: 各章末

Description and Table of Contents

Description

これまで、人種・民族・セクシュアリティなどにおいてマイノリティとされていた人びとは、「中心」に対する周縁の「他者」として永きにわたり価値を否定され続けてきた。だが、1980年代以降のアメリカで本格化した主流文化の問い直しやマイノリティの可視化などの課題を担う多文化主義の理念は、文学においても、「正典(カノン)」の問い直しやマイノリティ自身による自己の語りの主体化といった形で顕在化してきた。本書は、多文化主義批評の知見から刺激をうけつつ、英米文学の本流も傍流も読みなおしてみようとするものである。

Table of Contents

  • 第1部 他者/自己の表象(黒さと想像力;歴史の再構築と再記憶—奴隷体験記に見る黒人男性ナラティヴと黒人女性ナラティヴの相違;語りとは革新的創造行為である—アフリカ系アメリカ人女性作家トニ・モリスン ほか)
  • 第2部 ポストコロニアルの表象(イギリス的主体とインド的他者—『ジェイン・エア』から『インドへの道』へ;周縁の地理学/歴史学—『イギリス人の患者』を読む;アルスターユニオニストの孤独—トム・ポーリンの詩を通して ほか)
  • 第3部 多文化の表象(多文化主義的家族像—日系アメリカ作家たち;混血インディアン女性の自己表象—モーニングドーブの『コゲウェア、ある混血の物語』;書斎のなかでうまれた南太平洋の物語—メルヴィルの『タイピー』 ほか)

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