規制緩和と地域破壊 : 地域コミュニティと公共性の確立をめざして

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規制緩和と地域破壊 : 地域コミュニティと公共性の確立をめざして

家木成夫著

(Toshibunkasha selection)

都市文化社, 1999.12

タイトル読み

キセイ カンワ ト チイキ ハカイ : チイキ コミュニティ ト コウキョウセイ ノ カクリツ オ メザシテ

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注記

参考文献一覧: p205-207

内容説明・目次

内容説明

規制緩和・規制撤廃が叫ばれ、市場競争理論の異常とも思われる強要的風潮のもとで多くの事物が破壊されている。それを受け、公共性の領域の重要性が見直されはじめている。公共性とは本来、市民・住民が自ら積極的に主張すべきものであり、その地域社会を構成する住民によって構築されたものでなければならない。しかし、規制緩和によって、その「地域」自体が破壊されてしまっている。規制緩和は、わが国の現況においては、多くの社会的存在の存立基盤を揺がし、社会の損失をもたらすだけの役割ではないだろうか。私たちが、この社会においておこなうべき活動や行動は、市場の競争理論による優勝劣敗や弱肉強食といった非人間的な性格のものではなく、人間を含めた生態系・自然環境に重大な配慮をおこない、人間が人間らしく生き、生物全体を視野に入れた環境を形成することである。それこそが、公共性の最終的な真髄である地球的、人類的、生物的公共性であろう。そして、これを具体化する地域コミュニティの確立によって、市場の競争理論などという怪しい幻想に惑わされることなく、人間的な発想にたてば、今日欠如している倫理、道徳、公共心なども回復されるのではないだろうか。

目次

  • 序章 地域と環境の危機
  • 第1章 地域と空間
  • 第2章 地域と環境
  • 第3章 地域と人間
  • 第4章 規制緩和と地域破壊—現代規制緩和批判
  • 第5章 環境政策と地域の再生—環境・公共政策批判

「BOOKデータベース」 より

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