アメリカのカトリック : 史的展望

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アメリカのカトリック : 史的展望

木鎌安雄著

南窓社, 1999.12

タイトル読み

アメリカ ノ カトリック : シテキ テンボウ

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引用文献一覧: p13

内容説明・目次

内容説明

アメリカ・カトリック歴史学会会長、ノートルダム大学歴史学教授ジェイ・ドランは、アメリカのカトリシズムを理解するためには、アメリカ建国時代と十九世紀末から二十世紀初頭、そして第二次世界大戦後の時代のカトリシズムとアメリカの精神と文化の関係を理解しなければならないと言っている。この示唆をヒントにして、アメリカのカトリシズムの理解を求めてみたい。1464年新大陸で初めてミサがささげられてから、ヨーロッパ人たちは自分たちの宗教を新大陸の環境に合わせなければならなかった。つまり、植民地時代の彼らは、ヨーロッパにおける場合と違って、司祭・修道者の数が極度に不足していたので、信徒が教会を運営していかなければならなかった。アメリカの教会は1789年まで司教のいない教会であった。こうした状況のために、信徒代表が教会を運営していく形を取らざるをえなかった。メリーランドの最初のカトリックの信者たちは、プロテスタントの人びとが圧倒的に多い中で生活して行かなければならなかった。セシル・カルヴァートは、初めから信教の自由を唱え、1649年、植民地議会は宗教寛容令を発布した。こうしてアメリカのカトリック教会は、他の教会と同じように自由な教会、国家の支配のない教会になった。これはアメリカで新しい形の教会が出現したことを示している。

目次

  • 第1部 胚子の教会(先住アメリカ人;スペイン人 ほか)
  • 第2部 夜明けの教会(イギリス人;アメリカ革命 ほか)
  • 第3部 移民の教会(移民;南北戦争 ほか)
  • 第4部 成熟した社会(新しい挑戦;戦争と平和 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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