山妣
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山妣
(新潮文庫, は-26-2,
新潮社, 2000.1
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ヤマハハ
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内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784101323220
内容説明
明治末期、文明開化の波も遠い越後の山里。小正月と山神への奉納芝居の準備で活気づく村に、芝居指南のため、東京から旅芸人が招かれる。不毛の肉体を持て余す美貌の役者・涼之助と、雪に閉ざされた村の暮らしに倦いている地主の家の嫁・てる。二人の密通が序曲となり、悲劇の幕が開いた—人間の業が生みだす壮絶な運命を未曾有の濃密さで描き、伝奇小説の枠を破った直木賞受賞作。
- 巻冊次
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下 ISBN 9784101323237
内容説明
「殺してくんろ。そいつは化け物んがんだ」。密通相手に肉体の秘密を暴かれた涼之助は、山妣の棲み処といわれる山に迷い込み、辿り着いた洞窟で獣じみた白髪の老婆に遭った一白日に曝され、凄まじい真実を炙りだしてなお蠢く愛憎。そして村は熊狩りの日を迎え、愛憎劇は雪山になだれ込む。業の炎に自らを焼き尽くす者、因果の軛から逃れようと喘ぐ者…白雪を朱に染める凄絶な終章。
「BOOKデータベース」 より