五感喪失
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書誌事項
五感喪失
文藝春秋, 1999.11
- タイトル読み
-
ゴカン ソウシツ
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注記
参考文献: p244-245
内容説明・目次
内容説明
利便性や快適さを徹底的に追求してきた私たちの社会は、自分でさえ気付かないうちに、感覚に鋭く働きかけたり心地よさを感じながら暮らしていく経験を、排除してしまった。「情報」や「価値」や「流行」など、いわば社会が生産した基準を自分の意識の中心に取り込み、「五感/感覚」を使った暮らし方とは別な次元で日々の生活を営み始めた。人々は感覚を十分に使って生きることを、忘れ始めた。衝撃のレポート。
目次
- 第1章 芳香を求めて漂う女たち—ニオイへの過剰反応はどこからくるのか
- 第2章 五感が暴走する奇妙なサロン—深夜の渋谷、感覚的な刺激を欲する人々の群れ
- 第3章 高精度の手触りを求めて—若者、職人、芸術家たちが遊ぶ触覚の世界
- 第4章 味覚異常と繊細な舌と—瀬戸際に立たされた現代人の舌
- 第5章 「耳の快楽」とサウンドスケープ—暮らしに結びついた音風景のゆくえ
- 第6章 テーマパークでよろめく人々—混乱する現代人の平衡感覚
- 第7章 グルメ時代の「進化する舌」—五感で食べる心地よさの再発見
- 第8章 視線に包囲される顔—視覚の王国と「三分美人」の増殖
- 第9章 イメージが作り出す男のニオイ—「オジサン=クサイ」はどこから来たのか
- 第10章 失われゆく「感覚の故郷」—コンピュータ世界が喪失する五感
- おわりに 「五感/感覚」への接近
「BOOKデータベース」 より