出来事としての文学 : 時間錯誤の構造
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出来事としての文学 : 時間錯誤の構造
(講談社学術文庫, [1427])
講談社, 2000.4
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デキゴト ト シテ ノ ブンガク : ジカン サクゴ ノ コウゾウ
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底本: 作品社1995年刊行
Description and Table of Contents
Description
突然の「場の出現」=出来事。その「場」を創造する文学では、複数の時間が矛盾・対立・交錯する、時間錯誤を通じて、価値転倒がひき起こされる—。斬新な論理と技法を駆使した作品読解が人間存在の本質に迫り、その先の可能性を探る。同名の単行本に、大幅な追加を施した刺激的な文学論。
Table of Contents
- モノという出来事・桃山の裾を廻ってゆく—川端康成「骨拾い」ほか
- 夢の行為と出来事・涙と露—夏目漱石「夢十夜」(第一夜)
- テクストの天邪鬼・篝火と蹄—夏目漱石「夢十夜」(第五夜)
- 日付の時間錯誤・歴史と無の円環—三島由紀夫『豊饒の海』
- 断言装置としてのテクスト・救いの不可能性と「ただ」—坂口安吾『白痴』ほか
- イメージのトポロジー・戦争のヴィジョンと同時代性—村上龍『海の向こうで戦争が始まる』
- 不発のスキャンダル・誠実と自己欺瞞—大江健三郎『人生の親戚』
- エクリチュールの出来事・遭難と災厄—古井由吉『楽天記』・平出隆『左手日記例言』
- 父の不在・父の名—夢の光学・閃光のような父の“署名”—平出隆『若い整骨師の肖像』・『家の緑閃光』
- イメージと力・水の性愛・水の苦痛—松浦寿輝『冬の本』・朝吹亮二『opus』〔ほか〕
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