清らの人 : 折口信夫・釈迢空 「緑色のインク」の幻想
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清らの人 : 折口信夫・釈迢空 「緑色のインク」の幻想
沖積舎, 2000.2
- タイトル読み
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キヨラ ノ ヒト : オリグチ シノブ シャク チョウクウ : ミドリイロ ノ インク ノ ゲンソウ
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注記
季刊誌「アーガマ」に連載されたものに加筆したもの
内容説明・目次
内容説明
著者は詩人の透視力と小説家の人間把握力とをもって、世上に流布し、私自身の心の片隅にも魚の小骨のように引っかかっていた折口ホモセクシュアル説を鮮やかにくつがえし、併せて折口文学を排他的なカルト信者の手から、驚くべき寛やかで濶達で豊饒な世界へと解き放った。十代に親炙した釈迢空の短歌についての思い出、塵労に疲れた中年男の再発見した折口の「清ら」の世界、孤児意識に悩まされつつ大和を彷徨する折口少年の後ろ姿、弟子たちにひどく不器用に愛情を発露する折口先生、折口に惚れとおした二人の女性の知られざる生涯、そして大食漢・折口の痛快きわまる椀盤振舞…。本書は唯一無二の画期的な折口信夫論である。
目次
- 序章 遠い記憶の淵から
- 第1章 複雑に錯綜する緑の陰翳
- 第2章 さまよえる「清ら」の風景
- 第3章 「無用者」の憂鬱と情熱
- 第4章 清らかな同性への憧憬
- 第5章 激しすぎる教育者の愛
- 第6章 深く広い「身内」への愛
- 第7章 人厭いと人間好きの愛
- 第8章 秘められた女性への愛
- 第9章 「黒衣の旅びと」の透明な孤独
- 第10章 闇の底から甦る神々
- 終章 生命の指標として
「BOOKデータベース」 より