環境ストレスと生殖戦略 : イネ科小穂の形態変化
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環境ストレスと生殖戦略 : イネ科小穂の形態変化
(自然と科学技術シリーズ)
農山漁村文化協会, 2000.3
- タイトル読み
-
カンキョウ ストレス ト セイショク センリャク : イネカ ショウスイ ノ ケイタイ ヘンカ
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注記
文献: p192-198
内容説明・目次
内容説明
種子作物はしばしば、花芽形成から減数分裂・開花・受精を経て胚・胚乳形成に至る一連の生殖生長過程において、生殖にきわめて不利な環境変動に遭遇し、収量に著しい減少を来すことが少なくない。イネもその例外ではない。イネの生殖器官(小穂)はわずか数ミリという小さなものであるが、不良環境に対応して形態を変化させたり、種子繁殖のシステムそのものを変えたりする。そこでは、穎の変形、雌ずいの増生と雄ずいの減生といった小穂の形態変化とともに、雄ずいと雌ずいという、植物が長い進化の過程で発達させてきた性の分化と受精による生殖、つまり有性生殖を転換して性によらない繁殖すなわち無性繁殖へと切り替えていく姿を見ることができる。そこには、厳しい環境が襲来してもその場所から逃げることなくそれに真向かう中で生き延びようとする闘いの姿と同時に、したたかな生命といったものを見ることができる。
目次
- 序 不良環境の中の植物の姿—不稔の中にみる生命力(不良環境に遭遇した作物の姿—「青立ち」「ネノ」「新田不稔」;不稔になった生殖器官の形態変化にみるイネの生命力 ほか)
- 第1章 生殖器官(小穂)とその形態形成(植物の生殖器官とイネ科植物の花;穂と小穂の形態形成 ほか)
- 第2章 環境ストレスと小穂の形態変化(植物にとって環境ストレスとは;非生物的ストレスと小穂の形態変化 ほか)
- 第3章 イネ科植物の生殖戦略と栽培(イネ小穂の形態変化にみる多様性と共通性;いろいろないネ科植物の示す環境順応からのアプローチ)
「BOOKデータベース」 より