竹内好「日本のアジア主義」精読

書誌事項

竹内好「日本のアジア主義」精読

松本健一著

(岩波現代文庫, 学術 ; 14)

岩波書店, 2000.6

タイトル別名

竹内好日本のアジア主義精読

タイトル読み

タケウチ ヨシミ「ニホン ノ アジア シュギ」セイドク

内容説明・目次

内容説明

近代日本への根源的批判を投げかけ続けた自立の思想家、竹内好の1963年発表の「日本のアジア主義」は、戦後思想の暗部に大きな楔を打ち込み、いまなお真の解読を待つ。竹内の思想のよき理解者である著者は、この劇薬的論考を実証補強しつつ、日本にとってアジアとは何だったのか、「大東亜戦争」と満州国の意味、ナショナリズムの可能性等々、戦後思想の未決の諸問題を考察する。

目次

  • 日本のアジア主義(竹内好)
  • アジア主義は終焉したか—竹内好「日本のアジア主義」精読(戦後思想やアカデミズムの封印を破った;「屈辱」のアジア、あるいは中野正剛問題;孫文の講演「大アジア主義」をめぐって;削除された孫文「大アジア主義」の結語;中野正剛から重光葵(「大東亜共同宣言」)まで;「大東亜共栄圏」思想はアジア主義の帰結か;谷川雁の「アジア的なコンミューン」;1964年社会転換説;「アジアの繁栄」という言葉;西洋的価値を「包み直す」)

「BOOKデータベース」 より

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