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おおかみと7ひきの子やぎ

[グリム原作] ; 黒井健絵 ; 小澤俊夫文

(えほん世界のおはなし, 3)

講談社, 2000.4

Title Transcription

オオカミ ト 7ヒキ ノ コヤギ

Available at  / 12 libraries

Description and Table of Contents

Description

お話のつくり方という点からみると、とてもよくできていることがわかります。お母さんやぎが、「おおかみをうちへ入れるんじゃないよ、声はがらがら声だし、足が黒いから。」と言ってでかけると、言われたとおり声はがらがら、足は黒いおおかみが現れました。昔話は、“ことば”で言われたことを“できごと”で繰り返すのが好きなのです。「いばら姫」でも、予告された運命どおりのことがおきています。お母さんがおおかみのおなかをはさみで切り開くと、6匹の子やぎが元気にとび出してきます。これは、厚紙を切って作った子やぎがおなかの中にしまってあって、それが出てきたような感じです。図形的で、生々しさがありません。そしておおかみ自身、おなかを切開されたのに知らずに寝ています。血も流れていません。これも昔話独特の語り方で、写実的ではなくて、まるで厚紙で作ったおおかみのようです。残酷な感じはまったくありません。だいじなことは、子やぎ全員がおなかから無事に出てくること、そして悪者が死ぬことなのです。子どもは安心して眠りにつくことができるでしょう。

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Details

  • NCID
    BA47051869
  • ISBN
    • 4062670534
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    32p
  • Size
    27cm
  • Parent Bibliography ID
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