文字之教
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文字之教
流通経済大学出版会
- タイトル読み
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モジ ノ オシエ
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内容説明・目次
内容説明
本書は、当時の小学読本として書かれたものである。子供達が、学んだ文字の意味を理解し、その文字を使って文章を作れるようにするための教科書である。福沢は「文字之教端書」で、それまでのわが国の国語教育では、難しい漢籍の素読などで子供達を苦しめてきたのは無益なことであると断じている。そして、漢字は二、三千字もあれば充分であり、本書の収録語数は千にも満たないけれども、これで一通りの読み書きには支障はないと言っているのである。更に、本書を使っての教授法、達成度の評価の仕方などにも具体的に触れている他、『文字之教附録、手紙之文』の二十七段では難文とそれを正した文章の文例を揚げ、易しい文字を使っての簡潔な文章作成のすすめなど今日の国語教育に携わっている人々にも示唆に富んだ内容である。
目次
- 第一文字之教 全
- 第二文字之教 全
- 文字之教附録、手紙之文 全
「BOOKデータベース」 より