貨幣と信用 : 純粋資本主義批判
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書誌事項
貨幣と信用 : 純粋資本主義批判
東京大学出版会, 2000.6
- タイトル別名
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Money and credit : a critique of pure capitalism
- タイトル読み
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カヘイ ト シンヨウ : ジュンスイ シホン シュギ ヒハン
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注記
参考文献: p259-268
欧文標題は標題紙裏による
内容説明・目次
内容説明
通常の「学説史」研究が、おおむね過去の学説の平均像の確認と、目端の利いた二次研究の渉猟を旨とする場合が多いのに対し、本書は、貨幣数量説批判という一貫した視点から、あくまで理論上の問題意識を優先させようと努めている。その分特定のテキストの内在的解釈に重点がおかれ、その解釈もまた結果として通説を裏切る場合が多く、学説史研究としては少なからず平衡を欠いたものとなっている。また「理論」としても、本書でおもに焦点に据えた「貨幣の価値」「流通必要量」「準備金」といった問題群は、問題にすること自体おかしいものとして扱われてきた。著者によれば、彫琢されていない、あるいは問題として意識すらされていない問題は、周辺領域にまだ横たわっているようである。
目次
- 第1部 貨幣から信用へ(価値形態と貨幣流通—流通根拠の階層性;貨幣蓄蔵と貨幣価値—貨幣価値の安定性)
- 第2部 信用から貨幣へ(信用創造と流通必要量—信用貨幣の流通根拠 ソーントン『紙券信用論』をめぐって;中央銀行と準備金—フリーバンキング論批判 バジョット『ロンバード街』をめぐって;信用論と貨幣論との紐帯—信用創造の限界 川合一郎と宇野弘蔵の信用論;純粋資本主義批判へ)
「BOOKデータベース」 より