トーキーの跫音1919-1929
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書誌事項
トーキーの跫音1919-1929
(世界映画全史 / ジョルジュ・サドゥール著 ; 丸尾定 [ほか] 訳, 12 . 無声映画芸術の成熟||ムセイ エイガ ゲイジュツ ノ セイジュク)
国書刊行会, 2000.7
- タイトル別名
-
L'art muet 1919-1929
Hollywood : la fin du muet
- タイトル読み
-
トーキー ノ アシオト 1919 1929
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注記
底本: Histoire générale du cinéma (Paris : Denoël, 1975) 6. L'art muet 1919-1929, 2
内容説明・目次
内容説明
1927年10月6日の『ジャズ・シンガー』のプレミアは、ワーナー・ブラザーズ社にとって勝利だった。観客は歌を鑑賞した。唇の動きが歌詞と一致し、オーケストラの調子が損なわれることもなかった。アル・ジョルスンが老いた母のほうを向いて短い言葉を言った時、この映画は熱狂を巻き起こした。ニューヨーク中が、そのあとアメリカ中が、撮影中に思いついた“You ain’t heard nothing yet!”という台詞を聞くために殺到した。トーキーの跫音が近づく1920年代、世界の映画は多様な試みを発展させていく。アメリカでは、フラハティが『極北の怪異』で大成功を収めドキュメンタリーというジャンルを確立する。フランスでは、リヒター、レジェといったアヴァン=ガルドの作家たちが登場し、クレールやルノワールが映画の世界に名乗りをあげる。デンマークではドライヤーが『裁かるるジャンヌ』を撮り、ドイツでは巨匠ラングに続くパプストがウーファ社の主要な監督となり、ソ連ではプドフキンとドヴジェンコがデビューを飾る。一方、産業としての映画を制覇したハリウッドでは、ルビッチュ、スタンバーグ、ムルナウといった外国人監督が活躍し、トーキー時代を担う若き監督たちが育っていく。「映画の発明」「映画の先駆者たち」「無声映画芸術への道」「無声映画芸術の開花」の各巻に続き、映画の歴史を精緻に再構成する最大最良の映画史、ついに完結。
目次
- 1 ロバート・フラハティとドキュメンタリー映画
- 2 フランス映画1925‐1929
- 3 カール・ドライヤーの展開
- 4 一九二七年の危機からトーキー到来にかけてのドイツ映画
- 5 一九二〇年代末のアメリカ
- 6 プドフキンとドヴジェンコのデビュー、一九二六年から三〇年にかけての映画
- 7 トーキーの到来
「BOOKデータベース」 より