泉鏡花
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書誌事項
泉鏡花
(ちくま新書, 260)
筑摩書房, 2000.8
- タイトル読み
-
イズミ キョウカ
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注記
昭和六一年以降の鏡花作品上演年表: p234〜237
内容説明・目次
内容説明
泉鏡花は劇的である。血なまぐさくも美しく、おどろおどろしくも繊細なその世界は、私たちの目に耳に、直接訴えかけてくる。だから、鏡花を語るには、「文学」研究という限られた領域だけではすまされない。実際、鏡花作品は、舞台化・映画化されるたびに、新しく生まれ変わってきた。本書では、映画化・舞台化作品と比較することで、視聴覚的な要素を取り込んだ豊饒なる泉鏡花—その文字どおりドラマティックな世界に切り込む。
目次
- 第1章 『日本橋』—新派・映画・挿絵と鏡花(絢燗たる視聴覚的要素;「回想」の演劇的性格;新派様式美と鏡花)
- 第2章 『夜叉ヶ池』—映画と漫画による展開(古典と近代との接点;映画、漫画による視覚的展開)
- 第3章 『草迷宮』—その“ネオ歌舞伎的”魅力(前衛と古典の融合—「何もない世界」の雄弁;怪異のスペクタクル—“異形のもの”たちの演劇性;歌舞伎と鏡花における男色的要素の共鳴)
「BOOKデータベース」 より