書誌事項

脳と体温 : 暑熱・寒冷環境との戦い

彼末一之, 中島敏博著

(ブレインサイエンス・シリーズ / 大村裕, 中川八郎編集, 23)

共立出版, 2000.9

タイトル読み

ノウ ト タイオン : ショネツ カンレイ カンキョウ トノ タタカイ

注記

各章末: 文献

内容説明・目次

内容説明

われわれの体温は生まれてから死ぬまで三七℃付近に保たれ、そこから数℃以上ずれることはほとんどない。ヒトの体は水(H2O)が大きな割合を占めているが、もし体重七〇kgと同じ量(七〇リットル)の水の温度を三七℃に維持しなければならないとしたらどうであろうか。サーモスタットとヒーターを買ってくれば簡単だと考えられるかもしれない。しかしそれで六十年、七十年にもわたって故障なく働くことが期待できるだろうか?われわれの体はこの仕事をほとんど問題なく成し遂げているのである。このすばらしいシステムについて述べるのが本書の主題であり、そのなかでもとくに脳機構に関係したことを中心に解説する。

目次

  • 体温調節の意味—体温はなぜ三七℃か?
  • 温度の受容機構—脳は温度計を持っている
  • 体温調節反応—効果器はほとんど借り物
  • 神経機構(温度求心路と体温調節「中枢」;遠心路)
  • 発熱と解熱—脳は解熱物質を作る
  • 体温調節の原理
  • いろいろな体温変動—いつもいつも三七℃ではない
  • 座談会 体温調節のメカニズム

「BOOKデータベース」 より

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