ダムはいらない : 球磨川・川辺川の清流を守れ
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ダムはいらない : 球磨川・川辺川の清流を守れ
花伝社 , 共栄書房(発売), 2000.8
- タイトル読み
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ダム ワ イラナイ : クマガワ カワベガワ ノ セイリュウ オ マモレ
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内容説明・目次
内容説明
国営川辺川利水訴訟は1996(平成8)年6月26日、川辺川流域農民886名の原告で始まった。代理人は、10名の弁護士全員が水俣病訴訟弁護団のメンバーであった。裁判を始めた当時、川辺川ダムや利水事業のことは必ずしも全国的には知られていなかった。しかし、2000(平成12)年3月10日の結審に至る3年9カ月の裁判を通じて、この問題をめぐる社会的な状況は大きく変化した。何よりも、全国の国民の耳目を引いたのは、水にたよる農民が水を要らないと言ったことにあった。それは今日大きな問題になっている公共事業が国民の切実な要求とは無関係なところから強行されている実態を、鋭くついたものとなった。と同時に、この裁判のなかでは、農水省が事業推進の指針となる土地改良法を全く無視して農民のニセの「同意」を作り上げるという暴挙に出たことも明らかとなった。編者たちは、この裁判で明らかになったことを本書を通じて国民の皆様にお伝えして、わが国の農業・大型公共事業の実態を考える材料として提供するものである。
目次
- 第1章 ダムの水は要らない(川辺川ダム建設問題のいきさつ;ダム建設の問題点;立ち上がった農民たち ほか)
- 第2章 農民はなぜ反対しているか(川辺川とは—川辺川と球磨川、清流と鮎釣り;川辺川ダム計画とは—相良ダムから多目的ダムへ;治水事業の内容は—市房ダムと治水事業、大洪水、治水効果 ほか)
- 第3章 農民の声—裁判における意見陳述から(農家のためというなら、もう一度原点に立ちもどれ;同意書取得の経過;不本意な同意取得 ほか)
「BOOKデータベース」 より