山は川を越えられず
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書誌事項
山は川を越えられず
(韓国の学術と文化, 5 . 私の文化遺産踏査記||ワタクシ ノ ブンカ イサン トウサキ ; 2)
法政大学出版局, 2000.9
- タイトル別名
-
My exploration of cultural heritage, 2
- タイトル読み
-
ヤマ ワ カワ オ コエラレズ
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その他のタイトルは標題紙裏による
内容説明・目次
内容説明
智異山の東南に古道と古村を訪ね、アウラジ川に到ってアリランの由来に想いを馳せる。雲門寺の早朝礼拝に聴き惚れ、南北分断の地ゆえに語られず歌われざる漢難江、そして到彼岸寺へと赴く。しかし圧巻は、世界遺産に指定された慶州・石仏寺の石窟をめぐる物語だ。石窟とその仏像群は、統一新羅の宗教・科学・芸術の融合せる仏教美術の傑作だが、数奇かつ苛酷な歴史を体験してきた。保存のための苦闘史を辿ると、日本人の関与が正負ともに浮び上がる。そんな歴史の奥底へと向かう著者の踏査も、農民戦争の舞台を訪ねれば、旅路は未完と気づかされる。
目次
- 智異山の東南—咸陽・山清(古道と古村の尽きない秘話;山は智異山)
- 栄豊・浮石寺—胸にしみいるほど通いつめ
- アウラジ川の回想—平昌・旌善(山は川を越えられず;三重の空の下を巡る道)
- 吐含山石仏寺(その栄光と汚辱の履歴書;石窟の神秘に挑戦した人びと;無生物にも生命はあろうに)
- 民統線付近—鉄原 漢灘江の悲歌
- 雲門寺とその周辺(あの青松に刻まれた傷跡は;雲門寺寺跡記と雲門賊の来歴;蓮の花が咲いたら兄妹池にいらっしゃい)
- 未完の旅路(扶安・辺山—守りとおした大切な美;農民戦争の舞台—未完の革命、未完の歴史)
「BOOKデータベース」 より