変貌する演奏神話 : 33回転の精神史
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書誌事項
変貌する演奏神話 : 33回転の精神史
春秋社, 2000.7
- タイトル別名
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変貌する演奏神話 : 33回転の精神史
- タイトル読み
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ヘンボウ スル エンソウ シンワ : 33カイテン ノ セイシンシ
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内容説明・目次
内容説明
我々が聴くのは、つまるところ、批評意識としての現われとしての音楽なのであり、けっして音符の忠実な再現としての音楽なのではない。その意味で、優れた音楽家の演奏の歴史はもっとも優れた音楽の批評史である。演奏家は、世界でもっとも孤独な、そしてその孤独の中にこそ喜びを見出す批評家を、自身の内部に飼い続けなければならないだろう。孤独だと言うのは、彼等の自由は楽譜という必然によって縛られており、しかも演奏家という存在が華やかであればあるほど、彼等の内なる批評性はカーテン・コールの騒音にかき消されるからであり、喜びだと言うのは、その必然の中にこそ彼等の自由があるからである。音楽批評の新たな地平を切りひらく気鋭の論考。
目次
- 1 指揮台の帝王学(フルトヴェングラー—時代精神としての音楽;チェリビダッケ—交響的還元のゆくえ;クレンペラー—越境する野人;ベーム—職人芸の明暗)
- 2 鍵盤の憑依者達(グールド—よるべなき時代のモノローグ;ホロヴィッツ—臨界のピアニズム;ブレンデル—自問する風景;リヒテル—封印された自存)
- 3 科学時代の神話(トスカニーニ—客観という名の迷宮)
「BOOKデータベース」 より