はだかの王さま
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はだかの王さま
(えほん世界のおはなし, 14)
講談社, 2000.7
- タイトル読み
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ハダカ ノ オウサマ
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内容説明・目次
内容説明
「はだかの王さま」の題名で知られる「皇帝の新しい着物」の基本になるアイディアはスペインに原典があると作者本人が自伝で述べていますが、王さまをはじめ、宮廷の偉い人たちが全部だまされ、さらに町の大人たちが一人残らずだまされてしまうところに、からっぽの権力がまだ幅をきかせていた時代を、しっかりとらえたアンデルセンの風刺精神と、それをおもしろい物語に作り上げた彼の独創性が読みとれます。王さまがなにも着ていない事実をはっきりと口にしたのは子どもでした。ここに、アンデルセン童話の、時代に先駆けたすばらしさがあるのです。子どもの文学の歴史で、ものごとをありのままに見ることができる「子ども」が存在することを、愉快で華やかなお話を通じて知らせたのは、この作品がはじめてです。アンデルセンの童話は、真の意味での子どもの文学のはじまりでした。
「BOOKデータベース」 より