実証 : 写楽は北斎である : 西洋美術史の手法が解き明かした真実

書誌事項

実証 : 写楽は北斎である : 西洋美術史の手法が解き明かした真実

田中英道著

祥伝社, 2000.8

タイトル別名

実証写楽は北斎である : 西洋美術史の手法が解き明かした真実

写楽は北斎である : 実証 : 西洋美術史の手法が解き明かした真実

タイトル読み

ジッショウ : シャラク ワ ホクサイ デ アル : セイヨウ ビジュツシ ノ シュホウ ガ トキアカシタ シンジツ

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注記

〈写楽・北斎〉略年譜: p387

参考文献、および論文: p403-405

内容説明・目次

内容説明

写楽と北斎は画風が異なるという固定観念があった。たしかに写楽のそれは役者絵だけであるから、その表情の写実性からは、北斎の美人画のほっそりとした類型性や、北斎漫画的な諧謔的な表情と共通するところがないように見える。が、それは以後、北斎が役者絵というジャンルを扱わなかったからに過ぎない。表現ジャンルが違うのである。だが、写楽が、わずかながら武者絵や相撲絵を描いたことによって、北斎と通底するものが発見できるのである。また写楽の役者絵は、北斎の青年期、春朗を名乗った時代の役者絵の発展形態である、という結論に至らざるをえない。それは形象の類似性と同時に、線の質が共通するからである。写楽の『大谷鬼次』の顔と手と、北斎の『神奈川沖浪裏』の波は、その迫りくる激しい造形感覚では同じなのだ。そのことを読者に説得しようとするのが、この書の目的である。

目次

  • 第1章 写楽はなぜ、世界に迎えられたのか—日本が世界に誇る浮世絵文化の頂点と、その時代
  • 第2章 写楽を探し出す唯一の方法—美術史の作者同定の手法は、東洋も西洋も同じ
  • 第3章 史料は何を語っているか—『浮世絵類考』が招いた研究者の大混乱
  • 第4章 写楽別人説の検討—なぜ、これほどまでに候補者が出てくるのか
  • 第5章 写楽=北斎説の核心—動かしがたい、これだけの証拠の数々
  • 第6章 華麗なる大首絵の世界—第1期=寛政六年五月興行の役者絵
  • 第7章 生動感あふれる全身像の出現—第2期=寛政六年七、八月興行の役者絵
  • 第8章 天才・写楽の新たなる実験—第3期=寛政六年十一月興行の役者絵、相撲絵
  • 第9章 写楽はなぜ、写楽をやめたのか—第4期=寛政七年一月興行の役者絵と、武者絵
  • 第10章 そして写楽から北斎へ

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA48465652
  • ISBN
    • 4396611102
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    405p
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
  • 件名
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