実証 : 写楽は北斎である : 西洋美術史の手法が解き明かした真実
Author(s)
Bibliographic Information
実証 : 写楽は北斎である : 西洋美術史の手法が解き明かした真実
祥伝社, 2000.8
- Other Title
-
実証写楽は北斎である : 西洋美術史の手法が解き明かした真実
写楽は北斎である : 実証 : 西洋美術史の手法が解き明かした真実
- Title Transcription
-
ジッショウ : シャラク ワ ホクサイ デ アル : セイヨウ ビジュツシ ノ シュホウ ガ トキアカシタ シンジツ
Available at 50 libraries
  Aomori
  Iwate
  Miyagi
  Akita
  Yamagata
  Fukushima
  Ibaraki
  Tochigi
  Gunma
  Saitama
  Chiba
  Tokyo
  Kanagawa
  Niigata
  Toyama
  Ishikawa
  Fukui
  Yamanashi
  Nagano
  Gifu
  Shizuoka
  Aichi
  Mie
  Shiga
  Kyoto
  Osaka
  Hyogo
  Nara
  Wakayama
  Tottori
  Shimane
  Okayama
  Hiroshima
  Yamaguchi
  Tokushima
  Kagawa
  Ehime
  Kochi
  Fukuoka
  Saga
  Nagasaki
  Kumamoto
  Oita
  Miyazaki
  Kagoshima
  Okinawa
  Korea
  China
  Thailand
  United Kingdom
  Germany
  Switzerland
  France
  Belgium
  Netherlands
  Sweden
  Norway
  United States of America
Search this Book/Journal
Note
〈写楽・北斎〉略年譜: p387
参考文献、および論文: p403-405
Description and Table of Contents
Description
写楽と北斎は画風が異なるという固定観念があった。たしかに写楽のそれは役者絵だけであるから、その表情の写実性からは、北斎の美人画のほっそりとした類型性や、北斎漫画的な諧謔的な表情と共通するところがないように見える。が、それは以後、北斎が役者絵というジャンルを扱わなかったからに過ぎない。表現ジャンルが違うのである。だが、写楽が、わずかながら武者絵や相撲絵を描いたことによって、北斎と通底するものが発見できるのである。また写楽の役者絵は、北斎の青年期、春朗を名乗った時代の役者絵の発展形態である、という結論に至らざるをえない。それは形象の類似性と同時に、線の質が共通するからである。写楽の『大谷鬼次』の顔と手と、北斎の『神奈川沖浪裏』の波は、その迫りくる激しい造形感覚では同じなのだ。そのことを読者に説得しようとするのが、この書の目的である。
Table of Contents
- 第1章 写楽はなぜ、世界に迎えられたのか—日本が世界に誇る浮世絵文化の頂点と、その時代
- 第2章 写楽を探し出す唯一の方法—美術史の作者同定の手法は、東洋も西洋も同じ
- 第3章 史料は何を語っているか—『浮世絵類考』が招いた研究者の大混乱
- 第4章 写楽別人説の検討—なぜ、これほどまでに候補者が出てくるのか
- 第5章 写楽=北斎説の核心—動かしがたい、これだけの証拠の数々
- 第6章 華麗なる大首絵の世界—第1期=寛政六年五月興行の役者絵
- 第7章 生動感あふれる全身像の出現—第2期=寛政六年七、八月興行の役者絵
- 第8章 天才・写楽の新たなる実験—第3期=寛政六年十一月興行の役者絵、相撲絵
- 第9章 写楽はなぜ、写楽をやめたのか—第4期=寛政七年一月興行の役者絵と、武者絵
- 第10章 そして写楽から北斎へ
by "BOOK database"