埴谷雄高と存在論 : 自同律の不快・虚体・存在の革命
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書誌事項
埴谷雄高と存在論 : 自同律の不快・虚体・存在の革命
(平凡社選書, 209)
平凡社, 2000.10
- タイトル読み
-
ハニヤ ユタカ ト ソンザイロン : ジドウリツ ノ フカイ キョタイ ソンザイ ノ カクメイ
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注記
埴谷雄高略年譜: p335-337
読書案内: p338-339
内容説明・目次
内容説明
戦後文学のなかにあって、あたかも「魔の山」のごとく神秘に身を包んで屹立する埴谷雄高の文学。その難解な意匠と沈鬱な気分のうちに、いかなる思想的なポテンシャルがあったのか。「自同律の不快」という「前‐存在論的根本気分」のリアリティが、存在についての問いを読者の内に喚起し、「存在の革命」へと誘導する。そこに、埴谷雄高の文学の未完の可能性を見出し、同時にその隘路をも発見しようとする。「存在論」という切り口から埴谷文学の魅力と限界を鮮やかに画定し、新たな「精神のリレー」へと読者を誘う瞠目すべき埴谷雄高論。
目次
- 第1章 『死霊』の懐胎—獄中にて
- 第2章 「存在への平手打ち」へ—『不合理ゆえに吾信ず』
- 第3章 虚体論とその射程—初期の『死霊』から
- 第4章 「存在論」の隘路
- 第5章 死者の贖いの問題—“夢魔の世界”の意味するもの
- 第6章 遺された『死霊』の可能性
「BOOKデータベース」 より