日本の「哲学」を読み解く : 「無」の時代を生きぬくために
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書誌事項
日本の「哲学」を読み解く : 「無」の時代を生きぬくために
(ちくま新書, 269)
筑摩書房, 2000.11
- タイトル別名
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日本の哲学を読み解く : 無の時代を生きぬくために
- タイトル読み
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ニホン ノ テツガク オ ヨミトク : ム ノ ジダイ オ イキヌク タメニ
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注記
関連年譜: p228-233
ブックガイド: p234-238
内容説明・目次
内容説明
はたして、日本に独創的な哲学など存在したのであろうか。明治以降、西洋思想の輸入に明け暮れていた日本。しかし世界恐慌を機に、模範としていた西洋近代の諸理念が崩れていった一九三〇年代、日本でも初めて独自の哲学が生み出されていく。それは、いかなる形而上学原理をも前提としない「無」の哲学であった。そこには、すべての価値観が色あせた時代にあっても、なお「生きた力」となりうるものが潜んでいるのではなかろうか。西田幾多郎・和辻哲郎・九鬼周造・三木清ら、日本の哲学山脈を形づくった四人の思想をわかりやすく解説し、現代を生きぬく知恵を探る。
目次
- 第1章 西田幾多郎—「無」の哲学の創成(最も確実な知識を求めて;創造的自己としての「自覚」;意識の根底にある「無の場所」 ほか)
- 第2章 和辻哲郎—「間柄」の底にある「空」の運動(美と倫理の間;人間存在と「空」;否定の運動 ほか)
- 第3章 九鬼周造—「無」としての「偶然性」(出会いと別れ;「いき」の倫理学;「偶然性」への問い ほか)
- 第4章 三木清—「虚無」からの形成(「中間者」としての人間;「闇」としての「基礎経験」;歴史を作りだすもの ほか)
「BOOKデータベース」 より