手賀沼が海だった頃 : 松ケ崎城と中世の柏北域
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手賀沼が海だった頃 : 松ケ崎城と中世の柏北域
たけしま出版, 2000.7
- タイトル読み
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テガヌマ ガ ウミ ダッタ コロ : マツガサキジョウ ト チュウセイ ノ カシワ ホクイキ
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内容説明・目次
内容説明
松ケ崎城の歴史が注目されるのは、次のような理由からです。まず、千葉県内の中世城郭の研究が進み、松ケ崎城と類似する構造の城跡が発見されるようになってきたことです。そうした研究の成果によれば、土塁の規模から松ケ崎城は有力者の館から出発したと考えられます。第二は、「香取の海」とよばれた銚子から東葛飾地区に至る広大な内海の研究が進んだことです。松ケ崎城は根戸城(我孫子市根戸)、戸張城(柏市戸張)とともに香取の海の西端に位置します。しかし、銚子、佐原などの東側は比較的『将門記』などの文献史料が残されているのに比べると、西は文字史料は皆無といっていい状態です。それだけに、残っている松ケ崎城址は重要なのです。第三は戦国時代には、柏地域は有力な大名の抗争地帯(境目)になったのは、間違いありませんが、やはり文字の記録は残っていません。だからといって意味がないのではなく、文字の記録がないからこそ、遺跡・遺物が果たす役割が大きいのです。本書は、1999年6月に開催された、その「松ケ崎城」に関するシンポジウムの記録です。
目次
- 第1部 歴史シンポジウム(スライドで見る松ケ崎城;松ケ崎城の特徴とその役割;香取の海の交通 ほか)
- 第2部 松ケ崎城研究(松ケ崎城周辺地域(手賀沼西岸)のあゆみ;不動尊絵馬の絵解き;これまでの松ケ崎城研究(抄録))
「BOOKデータベース」 より