改訂鉄の考古学
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改訂鉄の考古学
(考古学選書, 9)
雄山閣出版, 2000.7
POD版
- タイトル読み
-
カイテイ テツ ノ コウコガク
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内容説明・目次
内容説明
実際に量産された鉄も、銹という欠陥のために永い年月の間には全くその本質を失い土くれとなってしまうので、従来若干の例外を除いては考古学の調査対象にならなかった。事実、同じ金属製品でも絢爛豪華な金銀や青銅に金メッキをした金銅のようなものは非常に大切に取り扱われ、研究もされてきた。しかし鉄は刀剣類を中心に工具など若干例が美術面ないしは形式分類の面から研究されたのに止どまり、その本質的な面は見落された嫌いがある。ましてや鉄滓・炉跡による製鉄法などの考察に至っては全く配慮されることはなく、これらが注目され出したのは、近々十数年のことであり、それも考古学界の未調査分野として一部の人々の研究対象にあげられたもので、主流のものではなかった。したがって数多の論文が発表されたとはいえ、鉄の考古学は未だ試行錯誤の段階ともいえる位置にあるものと思われる。本書はこのような立場から、著者なりに古代の鉄と製鉄について概説することとした。
目次
- 鉄器文化の展開
- 日本古代の鉄文化
- 中世日本の鉄文化
- 古代の製鉄原料
- 鉄滓と遺構
- 出土鉄器
- たたら製鉄法
- たたら復元実験の記録
「BOOKデータベース」 より