ザクセン農民解放運動史研究
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書誌事項
ザクセン農民解放運動史研究
(岡山大学経済学研究叢書, 第25冊)
御茶の水書房, 2001.2
- タイトル読み
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ザクセン ノウミン カイホウ ウンドウシ ケンキュウ
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注記
引用史料・文献目録: p[223]-231
内容説明・目次
内容説明
ザクセン農民解放(あるいは市民的土地改革)を実証的に分析すること、すなわち、ドイツにおける封建制から資本主義への移行過程の一部分としての「中部ドイツ荘園制」の解体過程(そこにおける領主=農民関係の崩壊過程)を、その中心地域であるザクセンについて具体的に解明すること、を著者は研究課題としてきた。本書では、19世紀のザクセンにおける二つの農村民衆運動高揚期、1830‐33年の「九月騒乱」期と1848‐49年の三月革命期に民衆運動が展開して、農村住民が請願書を提出した騎士領を取り上げる。このような騎士領として、南部のプルシェンシュタイン(農村工業地帯)、西部のリンバッハ(農村工業地帯)と北部のヴィーデローダ(農業地帯)が該当する。これら3騎士領の領主制地代償却協定を分析する作業の準備として、3騎士領所属集落から九月騒乱期と三月革命期に提出された請願書17篇、および、これらの所領の農村民衆運動と直接関連する同時代パンフレット類3篇とを訳出・整理すること、これが本書の目的である。
目次
- 第1章 19世紀前半における騎士領プルシェンシュタイン、リンバッハおよびヴィーデローダとその所属集落(概観;南ザクセンの騎士領プルシェンシュタインとその所属集落;西ザクセンの騎士領リンバッハとその所属集落;北ザクセンの騎士領ヴィーデローダとその所属集落)
- 第2章 「九月騒乱」期の農村民衆運動(民衆運動概観;騎士領リンバッハ所属村落の靴下編工・間借人の請願書に対する領主の1830年9月25日付け回答;騎士領プルシェンシュタイン所属集落からの請願書;騎士領ヴィーデローダ所属村落の1831年1月31日付け国王および共同統治者宛て請願書;弁護士モーリッツ・アウグストス・リヒター執筆の1833年2月8日付け邦議会宛て請願書;九月騒乱期の土地問題)
- 第3章 三月革命期の農村民衆運動(農村民衆運動概観;弁護士グスタフ・トロイトの1848年4月10日付けプルシェンシュタイン領主宛て公開状;騎士領プルシェンシュタイン所属農村自治体の邦議会宛て請願書;弁護士ハインリヒ・グライヒェン執筆のドイツ国民議会宛請願書;騎士領リンバッハ所属農村自治体の邦議会宛て請願書;騎士領ヴィーデローダ所属農村自治体の邦議会宛て請願書;三月革命期の土地問題)
「BOOKデータベース」 より