長與又郎日記 : 近代化を推進した医学者の記録
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長與又郎日記 : 近代化を推進した医学者の記録
学会出版センター, 2001.3-2002.6
- 上
- 下
- タイトル別名
-
長與又郎日記 : 近代化を推進した医学者の記録
- タイトル読み
-
ナガヨ マタロウ ニッキ : キンダイカ オ スイシン シタ イガクシャ ノ キロク
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注記
長與又郎の肖像あり
文献: 各章末
長與又郎年表: 上p646-658
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784762229589
目次
- 医学への道
- 伝染病研究所の移管
- 恙虫病の野外研究
- 伝染病研究所長に就任
- ペスト・コレラ・インフルエンザ
- 痼疾の胃病
- 対独学術封鎖問題
- ロックフェラー財団による震災復興援助—(付)大震災の追憶
- 鳥潟隆三教授の煮沸免疫元
- 医学部人事と医学教育〔ほか〕
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784762229961
内容説明
明治三十七年東京帝国大学医科大学を卒業後、病理学教授になった長与又郎は、伝染病研究所長、医学部長を経て、昭和九年東大総長に就任する。さらに、癌研究所長をつとめ、また公衆衛生院の設立や結核予防会の発展に関与するなど、わが国の衛生行政を拓いた父専斎(せんさい)の遺志を継承したかにみえる社会的活動をつづける。長与又郎の生きた時代は、関東大震災、金融恐慌のあと、昭和六年の満州事変に始まり、七年の上海事変、五・一五事件、十一年の二・二六事件を経て、十二年には日中戦争が、そして総長を辞任した直後の十四年には第二次世界大戦が勃発するという、まさに“戦争への道”であった。長与又郎は太平洋戦争の始まる直前の昭和十六年八月にこの世を去っているが、この間、病臥中の代筆を含めて日記は連綿と書きつづけられ、ファシズムの抑圧に抗う大学の内情をつぶさに伝えている。
目次
- 総長に当選
- 大学の運営
- 総長身辺雑記—(付)中耳炎による入院
- 学内外の人事
- 美濃部達吉名誉教授の天皇機関説
- 二・二六事件
- 教学刷新と大学
- 日中戦争
- 中国関係の文化・医療・防疫事業
- 経済学部の内紛と矢内原忠雄教授の辞職
- 教授グループ事件
- 荒木貞夫文部大臣による大学自治への干渉
- 総長辞任と平賀粛学
- 医学への復帰
- 結核対策を主宰
- 日本癌学会の設立
- 日中戦争
- ヨーロッパに第二次世界大戦の勃発
- 近親・知己との別れ
- 肝癌による長逝
「BOOKデータベース」 より