先住民族の「近代史」 : 植民地主義を超えるために
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書誌事項
先住民族の「近代史」 : 植民地主義を超えるために
(平凡社選書, 212)
平凡社, 2001.4
- タイトル読み
-
センジュウ ミンゾク ノ キンダイシ : ショクミンチ シュギ オ コエル タメ ニ
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内容説明・目次
内容説明
先住民族の問題が、単なる「失われた文化」の保存や「奪われた権利」の回復に終わるならば、それは近代社会における「博物館」のような意味しかもたないであろう。本書は、先住民族の歴史や文化を、そうした「近代化」によって「失われた過去」の回復、あるいは行き詰まった「近代」を超えるユートピアとしてではなく、逆に近代国家のただ中でこそ、先住民族が動員され利用された経緯を明らかにする。近代国民国家こそが、先住民族問題を「課題」として生み出したという新たなテーゼを提示し、先住民族研究のパラダイムを切り拓く画期的な力作。
目次
- 第1章 近代オリンピックと先住民族—文化とスポーツの国際化と民族差別
- 第2章 アイヌ民族と「日本人」の極地探検—先住民族の「遺産(知的所有権)」とその収奪の歴史
- 第3章 近代国家日本と「北海道」「沖縄」の植民地化—アジアにおける「先住民族」形成の一事例
- 第4章 大規模「水銀中毒」と先住民族—技術革新と経済成長、そして環境破壊と人権侵害
- 第5章 「合州国」と「国際連合」を生み出した先住民族—先住民族の政治的知恵としての「連邦制」
- 第6章 核開発と先住民族の「核植民地化」—核開発を可能にした民族差別の構造
「BOOKデータベース」 より