中世王朝物語史論
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書誌事項
中世王朝物語史論
笠間書院, 2001.5-2001.9
- 上巻
- 下巻
- タイトル読み
-
チュウセイ オウチョウ モノガタリ シロン
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注記
上巻内容: 「今とりかへばや」論,「我身にたどる姫君」論,女の物語論
下巻内容:「木幡の時雨」「兵部卿物語」「風に紅葉」「浅茅が露」ほか
内容説明・目次
- 巻冊次
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上巻 ISBN 9784305702258
内容説明
『源氏物語』は女が男に蹂躙される不条理を見つめながらも、女を男と正面から対決させることは避けた。物語の末裔たちは『源氏』のラディカルな主題性を受け止め、『源氏』が踏み込むことのなかった男女対決の構図を深めてゆく。—多彩で成熟した中世王朝物語固有の世界を解析する衝撃的論の数々。
目次
- 第1部 『今とりかへばや』論(『今とりかへばや』における『源氏物語』摂取(四の君密通事件の場合;四の君密通事件その後;女中納言の吉野訪問);吉野の宮の経歴—『御津の浜松』との関係について ほか)
- 第2部 『我身にたどる姫君』論(『我身にたどる姫君』読解小考—徳満澄雄著『我身にたどる姫君物語全註解』に寄せて;『我身にたどる姫君』における二つの女系—対立と融和の“年代記” ほか)
- 第3部 “女の物語”論・断章(“女の物語”論のために—「世の中」の基底;『在明の別』覚書—女院の“かぐや姫”的性格について ほか)
- 巻冊次
-
下巻 ISBN 9784305702265
内容説明
『平家物語』『徒然草』からの影響をはじめ、中世王朝物語間での影響関係を探り、中世の物語がさらに新たな物語を生み出すさまをみる。従来にないまなざしから物語群の真価が顕わになる。
目次
- 中世王朝物語のゆくえ(『木幡の時雨』の再検討(お伽草子への距離;『源氏小鏡』との関係を中心に);『兵部卿物語』の成立時期をめぐって—擬古物語の源泉;宮田和一郎氏の『兵部卿物語』校注;『八重葎』覚書—『狭衣物語』顕彰の物語として ほか)
- 中世王朝物語論・断章(『風に紅葉』覚書(年立について;序文について;完結性について);『浅茅が露』管見—主題性と物語史的位置;『浅茅が露』作者考(藤原為家作者説の仮設;藤原為家作者説の可能性);藤原為家の和歌と『浅茅が露』—『中世王朝物語全集1』所収『浅茅が露』に寄せて ほか)
「BOOKデータベース」 より