ウェーバーとワイマール : 政治思想史的考察

書誌事項

ウェーバーとワイマール : 政治思想史的考察

雀部幸隆著

(Minerva人文・社会科学叢書, 48)

ミネルヴァ書房, 2001.5

タイトル読み

ウェーバー ト ワイマール : セイジ シソウシテキ コウサツ

内容説明・目次

内容説明

本書は、マックス・ウェーバーの政治思想を、その基本的特徴、かれのドイツの政治とくに内政改革問題とのかかわり、ワイマール共和国の破局から顧みたその意義の再吟味、という形で全体として検討し、その今日的意味を明らかにする。なかでも、ワイマール共和国崩壊の政治史的、憲政史的過程にたいする著者独自の見解を積極的に提示することによって、W・J・モムゼンのネガティヴなウェーバー像を批判し、ウェーバーの政治思想がヒトラー的な全体主義的=主権的独裁の危機が迫ったときには、それを阻止する手だてを内に含むものであったことを明らかにする。巻末に、現代の精神史的状況にたいするウェーバーの診断を簡潔に要約した付論を付す。

目次

  • 第1章 ウェーバー政治思想の基本的特徴(ウェーバーの政治への基礎視点;国民的民主制論 ほか)
  • 第2章 ウェーバーのドイツ政治改革論(ウェーバーの統治形態類型論;第二帝制の連邦制的憲政構造の基本的特質 ほか)
  • 第3章 ウェーバーの大統領制論とワイマール共和国崩壊の憲政史的問題(モムゼンのウェーバーにたいする究極的批判とその問題点;ワイマール共和国末期の大統領政府体制の不可避性 ほか)
  • 付論 ウェーバー現代の精神史的省察—一つのスケッチ(「神なく預言者なき時代」としての現代—脱魔術化と意味喪失の時代としての現代;「神々の復活」の時代としての現代 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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