いろいろの哀しみ
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いろいろの哀しみ
朝日新聞社, 1996.3
- タイトル読み
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イロイロ ノ カナシミ
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内容説明・目次
内容説明
みさを23歳。高級エステティックサロン経営者の娘。次々と恋人を替える母親に反発し、ギリシア彫刻のような美男子の弟・民雄と完璧に掃除された「無菌室」のような部屋に住む。ある夜遅く、みさをが不倫相手との密会から帰ると、弟は顎から多量の血を流して、母の部屋に駆け込んでいた。それは、姉弟で作り上げた「閉ざされた空間」につけられた、小さなキズになっていった。その日を境いに、みさをの神経はバランスを失い、まるで調律の狂ったピアノのようになり、過食症となってしまう。癒されていく心の軌跡を追った物語。最愛の弟とのコミュニケーション不全から、精神に変調を来たした姉。過食症になってしまった若い女性の心の内側を描く、著者初の小説。
「BOOKデータベース」 より