旅涯ての地
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旅涯ての地
(角川文庫)
角川書店, 2001.6
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タビハテ ノ チ
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注記
参考文献: 下巻p414-415
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784041932063
内容説明
13世紀、イタリア。元王朝クビライ・ハンに仕えたマルコ・ポーロ一族がヴェネチアに帰郷した時、一行の中に宋人と倭人の血を引く奴隷がいた。名は夏桂。密貿易に失敗した彼は奴隷に身を堕とし、マルコたちに買い取られたのだった。その運命は、偶然手にした一枚のイコンによって大きく変転する。イコンは当時、邪教と呼ばれたキリスト教・異端カタリ派の所有するものであり、それはキリストの「聖杯」でもあったのだ。そして夏桂は謎の女伝道師マッダレーナに導かれ、信者たちの隠れ住む“山の彼方”へと旅立つが…。荘厳な歴史ロマン大作。
- 巻冊次
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下 ISBN 9784041932070
内容説明
“山の彼方”に辿り着いたマッダレーナと夏桂は司教ベルナルドを訪れ、イコンを差し出した。その中には、『マリアによる福音書』が隠されていた。これこそ、カタリ派が探し求めていたものだった。イエスの真の言葉がヘブライ語で書き記されているこの書が、ローマ教会の手に渡り、闇に葬りさられる前に、司教はラテン語への翻訳を急がせた。しかし、その衝撃的な内容を知った司教は倒れ、大子ジュリアーノまでが、異端審問官への密告で火刑に処される。夏桂がもたらしたイコンが、一つの村を、揺るぎないはずの信仰を、崩壊させてゆく…。荘厳な歴史ロマン大作。
「BOOKデータベース」 より