理念をめぐるカントの思惟

書誌事項

理念をめぐるカントの思惟

森禎徳著

文理閣, 2001.10

タイトル別名

Immanuel Kant

タイトル読み

リネン オ メグル カント ノ シイ

大学図書館所蔵 件 / 39

この図書・雑誌をさがす

注記

博士論文 (1999年11月、早稲田大学) をまとめたもの

内容説明・目次

内容説明

本書は、「先験的弁証論」の考察である。著者はまず前半において「先験的弁証論」がカントが前批判期から一貫して追求し続けてきた形而上学の「学としての」確実性というテーマに合致しているばかりでなく、後に『実践理性批判』『判断力批判』へと結実すべき重要な契機がすでに現れていることを明らかにし、「学としての形而上学」という課題にカントがどのような答えを以て臨んだかを洞察する。その上で後半においては、カントが「先験的弁証論」において提出した「学としての形而上学」の可能性をめぐる帰結が、果たして「先験的分析論」における認識批判的見地を十分に踏まえ、「理性の自己吟味と自己正当化」という「理性批判」の要件を満たすことができているかを考察することによって、カントの“為そうとしたこと”と“為したこと”との間に存するある種の落差の所在を確認し、「先験的弁証論」に託されたカントの意図を見誤ることもなく、またカントの意図を重視するあまり「先験的弁証論」の現実を見誤ることもなく、その重要性と限界とを見極める。

目次

  • 第1部 カント理念論の本質(『懸賞論文』における形而上学の方法;「学としての形而上学」の構想;「純粋理性概念」の本質;理念をめぐる仮象の解決;いかにして理念は可能か)
  • 第2部 カント理念論の問題(「限界概念」としての理念;「究極意図」節の問題;「先験的自由」の問題;理念をめぐるカントの思惟)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA54564058
  • ISBN
    • 4892593907
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    京都
  • ページ数/冊数
    222p
  • 大きさ
    22cm
  • 分類
  • 件名
ページトップへ