毒婦の誕生 : 悪い女と性欲の由来
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毒婦の誕生 : 悪い女と性欲の由来
(新書y, 056)
洋泉社, 2002.2
- タイトル読み
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ドクフ ノ タンジョウ : ワルイ オンナ ト セイヨク ノ ユライ
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内容説明・目次
内容説明
毒婦にまつわる“性欲伝説”はどのようにして醸成されたのか?明治十年代初めに誕生し、あっという間に一般化した「毒婦」。その代表格・高橋お伝の女陰は今も東大病院に保存されているという。なぜお伝は毒婦と呼ばれ、その性器は注目を集めたのか?解剖された身体=性器を媒介にして発生させられた「情欲」が、メディアによって「異常」「過剰」の意味を付与され、近代の「性」の言説へとつながっていった過程を追いながら、近代の徒花=毒婦に刻印された幾重もの意味を読み解く。
目次
- 序章 いま、なぜ毒婦なのか?
- 第1章 「毒婦」の大立者・高橋お伝の「おしゃべりな」女陰
- 第2章 解剖された女体=性器をめぐる医学の神話力
- 第3章 お伝自らが雄弁に紡いだ物語
- 第4章 新聞ジャーナリズムの誕生と毒婦小説
- 第5章 鳥追お松と精神の病理解剖
- 第6章 夜嵐お絹・江戸の追憶の最後の光芒
- 第7章 明治毒婦列伝
- 第8章 花井お梅—毒婦の列から外された女性犯罪者
「BOOKデータベース」 より