森と悪魔 : 中世・ルネサンスの闇の系譜学
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森と悪魔 : 中世・ルネサンスの闇の系譜学
岩波書店, 2002.4
- タイトル読み
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モリ ト アクマ : チュウセイ ルネサンス ノ ヤミ ノ ケイフガク
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注記
註: p381-447
参考文献: 巻末p15-53
図版出典一覧: 巻末p54-57
内容説明・目次
内容説明
森をトポスとして、中世・ルネサンスの言葉の宇宙をわたり、ヨーロッパの想像世界の基層を照らし出そうとする闇の系譜学。かつて森は、物語の宝庫であった。多くの民話や童話の世界に欠かせない道具立てを提供していた。魔物の潜む恐怖の森から、管理と保護の対象としての森へ。驚異の自然から、都市の喧噪を逃れる癒しの自然へ。森の想像力の変容を追って、韻文・散文作品から、日記・書簡、法令集、林業・農学の書まで、中世・ルネサンスのテクスト群を横断する。森の風景を行き交うものが怪物や妖精たちから、不安な内面を抱えた近代人に変わる16世紀後半、悪魔学が隆盛を迎え、魔女狩りは猖獗をきわめていた。表象としての森の転換は、都市化され、文明化され、キリスト教化されていく、「近代」前夜の陰の心性史を象徴している。
目次
- かつてヨーロッパは森林の王国だった
- 森と人間
- 想像界の森(呪われた空間;摩訶不思議の空間)
- 森の文学的イメージの変容
「BOOKデータベース」 より